不安感を抜き取るレッスン

「余計なお世話」は不安感の表れ!?

心身のバランスを崩す要因のひとつに、「不安感」があります。「こうなったらどうしよう」「これでいいんだろうか」「もっとこうしたほうが良いのではないか」…。そんな思いに囚われ、気が休まるときがありません。いつも何か気になることを抱え、頭の中であれこれと考えてしまいます。

明確な心配の対象がないのに、漠然とした不安感に悩まされている人は、本当に多いのです。 不安感の強い人は、自分にばかりではなく、周囲に対してもあれこれ気を回しがちです。対人関係においては常にオーバーフォロー気味になるので、良かれと思ったことが「余計なお世話」になってしまうことも少なくありません。さらには、周りを気にするあまり、しばしば自分のすべきことがおろそかになってしまったりもします。

前向きな気持ちが不安感の原因に!?

「こうなったらどうしよう」という不安感は、「こうありたい」という気持ちが裏返された表現と考えることができます。「こうありたい」と思うことは、前向きでポジティブなことではありますが、それを上手に処理できないと、不安感に変換されてしまうのです。

また、不安感は、心だけでなく身体にも影響を及ぼします。不安によって起こる身体症状は、動悸、発汗、体温や血圧の低下、口の渇き、吐き気、腹痛、頻尿、胸苦しさ、呼吸困難、頭痛など、非常に多岐にわたります。しかも、「自分が不安を感じている」という自覚があまりないと、身体に出る場合が多いものです。もし、病院にいっても異常が見つからないのに体調がすぐれない、という場合には一度自分の心を見つめなおしてみてはいかかでしょうか。ひょっとすると今までは気付いていなかった不安感に気付くかもしれません。人の心身の仕組みは、本当に複雑ですね。

不安感を抜き取るレッスン

不安感から抜け出すには、自分が不安を感じていると自覚したら、まず他の人になったようなつもりで自分の状況を見つめなおし、「ああ、○○なことに不安になっているんだな」と受け止めます。これは、そのことを受け止めたうえで、それ以上考えることを止めるという、認知行動療法の手法です。

しかし、考えることを止めるといっても、そう簡単にはいきません。そこでお勧めしたいのが、「不安を抜く」というやり方。自分が不安を感じていると自覚したら、頭の中にある「不安」を、こめかみのあたりからスーッと抜き取ってしまうのです。もちろん、不安を物理的に頭の中から抜くことはできませんから、一種のイメージトレーニングと考えてください。不安を感じ始めたら一度大きく深呼吸して、頭の中に広がっている不安を、こめかみの辺りに集めながらお団子を作るように固めていくイメージをします。そしてそのお団子になった不安をこめかみから頭の外へポーンと出すようにイメージするのです。映画の『ハリー・ポッター』シリーズの中で、頭から思考を引き出すシーンがありましたが、ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。まさにあの感じです。

最初はうまくいかないかもしれませんが、何度も繰り返すうちに、不安感をコントロールできるようになってきます。不安に囚われがちな方は、ぜひ、チャレンジしてみてください。

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