心の夏バテ

遅れてやってくる心の夏バテ

今年の夏も、暑かったですね。ただ暑かっただけではなく、どこか不規則な感じのする暑さでした。初夏に一気に気温が上がり、東京では6月のうちに猛暑日が観測されたかと思えば、7月は雨が多く、肌寒いような日もありました。そして、残暑が厳しくなったかと思えば大雨で、またもや一気に秋の気配が漂い始めました。

急激な気温の変化に体が順応できず、体調を崩してしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、これから気をつけたいのが「心の夏バテ」です。夏バテといっても、心の夏バテは体の夏バテよりも遅れてくるので、9月頃が要注意時期。非常に暑かった年は、10月頃にやってくることもあります。暑さが引いてきた頃に、何となく気持ちが冴えないときがあったら、心の夏バテかもしれません。

身体の疲労が心に影響

暑さで食欲がなくなったり、眠れなくなったりすると、体力が落ち、疲労が溜まります。特に近年は、冷房の効いた室内と外気の温度差が大きな負荷となり、さまざまな身体の不調が起こりやすいのです。そして、このような身体の不調は、当然ながら、心にも影響をおよぼします。イライラしたり、何もやる気がおきなかったり、理由もなく気持ちが落ち込んだり…といった、うつ的状態に陥りやすくなります。

一方、春秋時代の中国を源流とする陰陽五行思想の流れでは、土用から立秋にかけての頃は、気が「陽」から「陰」へと移り変わる時期とされています。天空の風向きが変わり、世界が「動」から「静」へとシフトしていく。たとえるならば、そんなイメージでしょうか。こういった時期は、心も不安定になりがちです。

「変化の時期」を受け入れる

心が夏バテを起こしているかも…と感じたら、まずは、身体をケアしましょう。身体がバテると心もバテていくのと逆で、身体が整えば心も徐々に整います。冷たい物を摂りすぎて胃腸が弱っていないか、冷房で身体を冷やして血行不良になっていないかなど、改めてチェックして、不調があれば治しましょう。

あとは、あまり気にしないのも大切です。東洋医学では、「秋の3か月は悠然として穏やかな気持ちでいるように」との教えもあります。気持ちが「陰」に傾いたとしても、ある意味、それが自然の流れなのだと考えてみては、いかがでしょうか。無理に気持ちを盛り上げようとすると、ますます疲れてしまい、ネガティブなスパイラルに陥ってしまう危険性が感じられます。慌てず騒がず、変化の時期を受け入れるのも大切です。おおらかに構えて、心身ともに健やかな秋を迎えましょう。

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